朝起きたら肩こり


Q:朝起きたら肩こりなどですっきりしません。
原因や対策はありますか?





朝起きた時、肩こりなどの不調感を起こりやすい理由としては、人の体は
同じ姿勢で固定されていると圧迫されている部位、動きがない部位に痛みや不快感が生じやすくなります。

体は寝ているときに「寝返り」などをすることで、無意識レベルでこの循環不良を解消しようとするのですが、子供の頃のようにあったような旺盛なバランス回復能力は年を経るにつれて
減少傾向にあります。

このことは、
寝相が悪いのは逆に元気な証拠であり、寝た姿勢と起きた時の姿勢が同じような場合、かなり自然なバランス回復能力が落ちていることになります。

ですから、寝ているときまで行儀よくあろうとはせずに、むしろ子供のときのように頻繁に寝返りを意識的にうったり、寝る前に自分の全身の状態を知るために、体の関節を「前後」に曲げ伸ばしたり、「左右」に側屈・回旋したり、「伸び・縮み」して、その日一日における体の不均衡な状態を感じてみてください。

また、
特に首・肩こりの起こりやすい理由としては、通常の枕では「横寝」の状態には対応しきれていないため、横寝の時に頭と肩との高さのちがいにより、首のねじれが生じやすいと言えます。それなら、横寝に対応する枕を購入すればよいのではと思われるかもしれません。自分に合う枕を探すのも一つの方法ではありますが、それよりも、体自体の柔軟性を高めたり、その日一日にたまったゆがみを解消することのほうが根本的な解決策になるといえます。

具体的な首・肩のバランス調整法としては、まずは上向きの状態で頭を枕につけたままでいいので、前後、左右(曲げ=側屈、回す=回旋)に、頭を各方向に個別に、ゆっくりやさしく少しずつ動かしていきます。痛みなく、よく動く方向へ、軽く、少しずつ、数回でかまいませんので動かしていきます。同様に両肩も前後や上下に片方ずつ動かしてみて、気持ちのよい動きだけをするようにします。

時間があるようでしたら、体は首・肩だけではなく全身がつながっていますから、背骨や骨盤そして脚なども同様に動かしてみましょう。どのような動きの場合も、
体が痛む場合、逆に痛くない方向へ軽く、少しずつ、ゆっくりと動かしてみてください。そうしている間に、痛む側も反射的に緩むようになってきます。


このようにして、自分自身の身体を感じ、痛くない方向へ少しずつ動かした後、もう一度、最初に痛みがあったところを感じることにより、関節の動きの問題や循環不良が改善しやすくなる環境が整ってきます。

そのようにして眠りについたあと、朝目が覚めたときも、
寝る前に行ったことと同じような手順を踏み、同じ姿勢で固定され循環不良になった箇所にやさしく気づきながら、「今日一日を元気に過ごすために何をしようか!」ということに焦点を当てながら、ゆっくりと体に活力を与えていきましょう。








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