ぎっくり腰になりやすい


Q:ぎっくり腰になりやすいです。
どのような事に気をつければいいですか?






ぎっくり腰になりやすい人は、
長時間同じ姿勢から、違う姿勢に移るときに、多くの場合、腹筋側(屈筋)と背筋側(伸筋)の神経系の切り替えのスイッチのオンとオフがうまく切り替わらないことによって起こりやすいと思います。

例えば、長時間すわって仕事をしている場合、持続的に腹筋が収縮(オン)で、背筋側が伸ばされている(オフ)の状態にあります。
そのような姿勢を長時間していて、同じ姿勢は血液循環が悪い状態でもあるため、急に立ち上がろうとして、背筋側を収縮させようとすると、腹筋側が長時間収縮していたため、上手にスイッチのオン・オフを切り替えることができず、腹筋側がロックしたまま、伸筋側の背筋がうまく背すじを伸ばすことができず痙攣(けいれん)、あるいは一時的な痙縮(けいしゅく:筋肉が緊張しすぎて動かしにくなる)ような状態が起こることがあります。

ですから、長時間同じ姿勢を取った時、またそうではなかったとしても、
急に動こうとするのではなく、自分の身体の状態をまずは最初に感じとり、その後、腹筋側を長時間縮めていたのなら、急に背伸びをするのではなく、いったんゆっくりとさらに軽く腹筋を縮めた後、今度は両手を机、膝などに当て支えにしながら、背筋にスイッチを入れ直す準備をしてから、ゆっくりと腰を伸ばしていくことをお勧めします。

また、立ち仕事をしていて、下にある何かを拾おうとしてぎっくり腰になりやすい人の場合は、中腰で何かを拾おうとするのではなく、
背筋を伸ばしたまま一歩足を軽く前に出して片膝立ちでモノを拾うようにするか、背筋を伸ばしたまま両膝を深く曲げ、拾い上げたいものをできるだけ自分の中心にくるようにしてから拾い上げるようにしてください。

最後に、朝起きる時の注意事項としては、あお向けで寝ているときは誰もが、背筋側の血流が悪くなっています(うつ伏せ寝の人は腹筋側が圧迫され血流が悪くなる傾向にあります)ので、
急に腹筋をするように起き上がるのではなく、どちらかまずいったん、楽に横向きになれるほうを確かめたあと、腕の力を使いながら、ゆっくりと起き上がるようにしてください。

特に二十歳を超えたら、体は固くなる一方なので、急に腹筋で起き上がる
ことはしないほうが身のためです(笑)。

まとめとして、
最初はまず自分自身の体の状態、特に前後・左右の固さを感じます。
次に楽な方からゆっくりと動かすようにするとよいでしょう。


以上のことを参考にしてみてください。







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